70 - E爺さん
COMET (BRONCO) 1/35

2010.12.6
さて私のお題のBRONCOのA34コメットですが、製作開始前のネット・リサーチを試みましたが非常に作例が乏しい様です。やはり最後の巡航戦車と言えば響きが良いですが、大戦末期に辛うじて間に合っただけの舞台に間に合わなかった新人、又はBritishにしては格好や性能がまとも過ぎると言うあたりが不人気の原因でしょうか。

今回は初回の報告でも有りますので、長文になり申し訳有りませんが、多少キットの素性も含めて、どなたかの参考になればと思いつつ気が付いた点を書かせて頂きます。

キット入手の背景ですが、香港中の模型店に店頭在庫が無かった為、私がこのキットを行きつけのTristar Modelに注文して入手したのは手元の記録では今年の5月27日です。BRONCOの香港内の倉庫にすぐに取りに行ってくれたのを覚えていますので、最近の生産ロットと言う事になるかと思います。

BRONCOは香港メーカーですが、工場は中国の寧波(ニンポウ)に所在していると知り、そんなに遠くに居る中国人を香港人がきちんと管理するのは至難の業と、私の経験から不安があったのですが、「やはりなー」と言う訳で、以下に気になる点を列記します。
  @外箱にはカルトグラフ製デカール入と表示して有りますが、中身は高品質中国製デカールにすり替わっています。生産ロットのいずれかの時点で、現地人が調達先を替えたのでしょう。中隊マークの殆んどが高品質に下地の白と印刷ズレしております。この段階でマークの手書きが出来ない私は4in1と謳われた6種類のタイプからの選択肢が3タイプになります。
 A同じく外箱には大戦型製作の為のレジン製誘導輪入りが写真紹介されていますが、中身は部品パーツと全く同じプラ製に替わっています。しかし小袋分けだけは写真通りです。まあこれは工作が楽なのでOKですね。
  B同じく外箱に写真紹介されている同梱エッチングパーツですが、実際の中身は排気ダクト上部のメッシュが付いた別物に替わっています。組立図にはその使用説明は無く、実際に組み込む為にはプラ部品の中を3方向枠0.8mmほど残してくり抜くと言う、かなり難易度の高い加工が必要です。海外のネット紹介記事も初期の物と変わっていると言っておりましたが、それとも違った内容ですが、継続的高度成長に合わせて部品も進化しているのかも知れません。
 C キットの砲身パーツですが、上部車体パーツと同枠のランナーに整形されています。が、驚いた事に左右貼り合わせ部品共にランナー枠の外に位置しています。中国の最先端成型技術かも知れませんが、当然、箱の中身が揺れる度に掛かるストレスに、とうとう見をよじって悶絶しておられました。何とか接着トライして見ましたが1ケ月経っても3D屈曲は真直ぐには戻りません。
 Dと言う訳で、別売引物砲身は必須です。事前にプラ砲身に隠された中国最先端技術の秘密を知っていた訳では無いのですが、私はキットと同時購入でBRONCOの純正アルミ砲身を購入していましたので一安心・・・・のはずが、さすが中国恐るべしです。
アルミ砲身先端マズルブレーキ部分の写真を添付します。解りますでしょうか? そう、砲口は開口していますが、2段になった内部の砲口が開いていません。
「プラモデルって何だー、それって美味いのかー。」と言う引物工場の工員さんにしてみりゃ、旋盤のドリル切削をちょっと浅めにすれば加工効率は上がるし、不良率は下がるし、工具の寿命は伸びるし、ぱっと見は形状に問題無いし、班長には模範工員として目を掛けてもらえるしで良い事ずくめですな。
消費者の気持ち?中国人はこんな事でいちいち文句言う奴は居ないよ、ちゃんと使えるだろう。何で日本人はミンナ細かい事を言うのかねー。とは、私が当地でいつも経験する仕事上の感覚の差です。
手持ちリューターでは砲口に傷をつけてしまいそうでしたので、Tristar Modelのエンジニアにこの砲身の追加旋盤加工を頼んだ時、彼の口からは「中国人だから仕方ないよねー」の一言でした。

以上長くなり申し訳有りません。キットの気になる点でした。

肝心のの製作進捗状況の写真も添付致します。
未だこんな所でもたついて居りますが、「中国人だから仕方ないよねー」の脱力感にメゲず、期日までの完成を目指します。温かい目で見守って下さい。

※本文は特定地域や人種の差別及び区別を意図するものでは有りません。自身の日常の体験や事実に基づく記載であり、不快感をもたれた場合は、その点をお詫び申し上げます。
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2010.12.31
申し訳ないご報告と相成りました。
前回のご報告以降殆んど毎日、時間の許す限り製作を続けて降りましたが、段取りの悪さと実力不足にて完成に至りませんでした。
本日もギリギリまで奮闘しておりましたが、付属のベルト式キャタがプラを溶かすかも?との情報を得て、急遽購入した純正の組立て式キャタがフェンダーと上部転輪の隙間に入らず、ついに張り詰めていた心の中で「ポキッ」と音がしてしまいました。
自分の技量と相談しながらも、気が付いた形状間違いの修正やディテール追加を可能な限りしてきたつもりですが残念です。
時間切れとなりましたので、途中画像ですが始末報告をさせて頂きました。

最後になり恐縮ですが、記念すべき200万ヒットコンペに参加させて頂きありがとう御座いました。これほど集中して模型作りに励んだのは久しぶりの事で、キリキリしながらも本当に楽しく製作を続ける事が出来ました。

住友様をはじめ、ご参加の皆様の新年益々のご活躍を祈念して居ります。



(E爺さん、ご苦労様でした)